本会の創立者故池邊傳氏は、福岡県三井郡の出身で、現在の県立福岡農業高等学校を卒業後、福岡県庁、産業組合中央会経営の「家の光協会」等の重職を経て、昭和24年「東京出版販売株式会社」(現・株式会社トーハン)の要職につかれ、爾来社長、会長を歴任されました。
その間社団法人全国出版協会理事長として永年に亘り出版業界の近代化と発展に努力され出版科学の進展に貢献されました。
由来、「事業は人である」との信念のもとに人材育成が、ひいては国家のため必要な基盤であると痛感され、多額の私財を投じて志を同じくする盟友の方々の協力を得て、昭和50年10月1日福岡県に「財団法人筑紫奨学会」を設立されました。
本奨学会はこのような経緯から優秀で健康な学生に対して、将来社会において活躍が期待される有為な人材を修学させるため、福岡県内の高等学校を卒業し大学への進学希望者を対象に奨学金の給与を目的として本会の事業を運営するものであります。